(1)カンボジアでの女性乳がん検診事業

広島南ロータリークラブとロータリー財団のグローバル補助金を使って、2014年から3年計画で、カンボジアにおいて女性乳がんの検診事業を行い、遠隔診断をとりいれることを試みました。

2014年3月5日〜7日に、乳腺専門医1名(檜垣健二先生)、超音波検査技師1名(ハーリー弘子技師)の協力をえて、カンボジアの南西部にある地方都市カンポットにおいて、問診、視触診、エコー検査からなる検診を行いました。190名の受診者の中から5名の乳がんの疑いのある女性を見出し、生検などの精査をすすめました。

第2回は、2014年12月2日〜4日、首都プノンペンの北東部に位置するコンポンチャムにおいて検診を行い、250名の受診者の中から6名の乳がんの疑いのある女性を見出しました。こうした2回の経験からは、日本での検診の10倍程度の確率で異常所見のある人が見つかり、検診の有用性を再認識することとなりました。

次のステップとして、2015年4月7日〜15日、カンボジア人医師5名を広島に招き、乳がん検診を行うための基礎知識を学んでもらいました。疫学、病理、診断法、治療法に加え、エコー検査の実技の習得と、広島における検診施設の見学からなります。これによってカンボジアにおける乳がんの検診システムを自らの手で担う準備をしてもらうことをめざしました。

2015年11月に再びコンポンチャムで行った検診では、カンボジア人医師にイニシアティブをとってもらい、その検診技術の一層の向上をはかりました。

そして2016年6月、遂にプノンペン市内に無料検診所(Sothea Inai Consulting Room)が開設され、ここにエコー画像の遠隔診断を可能にする装置を設置しました。現在、同施設において、Dr. Somanaを中心としたスタッフによる乳がんの検診活動が行なわれており、診断に苦慮するエコー画像の遠隔診断を行っています。

(2014年3月、第1回検診施行時のスタッフ)

(2014年12月、第2回検診施行時の問診風景)

(2015年4月、広島での乳がん検診の研修(エコー検査の手技))

(2015年11月、第4回検診施行時のスタッフ)

(2016年3月、プノンペンの無料検診所開設時の施設風景)

(2016年5月、プノンペンの無料検診所でのエコー検査画像の送信風景)

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